技術とこだわり
京都桐箱工芸は創業から140年以上にわたって、桐箱とお茶道具の制作に専念してきました。近年ではホテル様のアメニティボックスの制作や生活道具の制作なども行っており、それらのおかげで幅広い技術と経験が蓄積され、お客様のご要望に対して様々なご提案をすることができます。また、先代から引き継いできた豊富な木材の在庫がございますので、希少な木材を使用した製品制作やサイズの大きい注文にも柔軟に対応することができます。
京都桐箱工芸だからできること
様々な形状の箱や細工
四角形だけでなく、多角形から丸みを持たせた箱まで様々な形状に対応可能です。異素材の組み合わせや豊富な仕上げの種類で様々な表現も可能です。
1つから100個以上まで
1つだけの試作品のご依頼もお受けしております。また100個以上の量産にも柔軟に対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
私たちの加工技術について
異素材の組み合わせ
2種類の木材をつなげて1枚に加工することができます。組み合わせ次第でこれまでにない表情にすることができます。
多角形の箱
四角形だけでなく、六角形や八角形など多角形の箱を制作することができます。オリジナルの形状にも対応しています。
切り抜き加工
ご指定の形状に切り抜くことができます。切り抜くことで機能性を持たせたり、アクセントにもなります。
小さい箱
小さなアクセサリーを入れるような小さな箱の制作も行います。細かな加工は経験ある職人だからこその技です。
様々な仕上げ
漆塗り、ウレタン塗装、クリア仕上げなど塗りを加えることで装飾や機能を持たせることができます。他にも箔押しや胡粉、内側にキレを貼ったりもできます。
仕切り
箱の中に入れる商品に合わせて、仕切りを入れることができます。数量やサイズに合わせて最適な仕切りをご提案いたします。
木材の種類と特徴
様々な産地の桐の中で最も木目が均等な桐。高価な商品を入れるのに適している。軽く、柔らかく、調湿生や防虫性に優れる古くから重宝されてきた木材。
国産の桐材の代わりに利用される木材。素材特性としては国産材に劣らず、桐を用いた生活道具に多く利用される。
商品のパッケージなどによく利用される桐材。他の産地の桐材に比べて変色しやすいため、普段使いの商品よりも一時利用のパッケージに適している。
脂が少なく、綺麗な木目が特徴。曲げわっぱなどに利用されてきた。標準樹齢200~250年で現在は伐採禁止となっている貴重な木材。お茶道具にも使われる。
屋久島の標高500メートル以上の産地に自生する杉。独特の風合いと木目が特徴で、お茶道具にも使用される。数が減っている希少な木材。
地中や水中に埋まったまま長い年月が経過した杉材。暗灰色または淡黒色などの味わい深い色味が特徴。希少な材のため取り扱う業者は限られている。
深緑~灰褐色をする地中に長くうもっていたケヤキ。木目が綺麗でケヤキ特有の知おいがあまりしない。
心材の黒色の縞が美しい柿材。古くから大名や上級武士の茶人たちに屋敷の銘木材、茶道具材として愛好されてきた。高価で希少な木材。
暗黒褐色の木材。材肌が現れた直後には黒色をしているが、空気に触れると紫色に変わる。重く硬く耐久力がある。現在は伐採規制のため非常に高価な木材。
節操や長寿を象徴する木として尊ばれてきた。お茶道具としても使用され、塗装すると木目が綺麗に出る。
少し甘く優しく芳香があるのが特徴。硬すぎず柔らかすぎない特徴から彫刻用途に重宝される。取り扱う業者の少ない希少な木材。
ヒノキ風呂や桶、椅子に代表される水に強い木材。芳醇な香りが特徴で、湿度にも耐え粘り強く、日本の気候にも適している。
国産のヒノキの代用として使用され、独特の芳香が特徴。木理は通直し肌目は緻密で光沢がある。
ヒノキの代わりに利用される水に強い木材。特徴的な香りを有し、日本の木材の中でも耐久性や抗菌作用の高い木材。
やや重硬で、強く粘りがある。表面仕上げは良好。年輪は明瞭で美しく、磨けば光沢が出る。
製作事例
食籠
杉を曲げて(折り溜め)して八角形に加工し、片木目仕上げを施した蓋付きの箱です。
黒柿茶碗箱
全て黒柿で制作した茶碗箱です。真田紐を通しています。
尚歌棚
茶道で使用する桐と竹でできた棚です。使用する流派に合わせた細かな細工を施しています。